〒418-0026 静岡県富士宮市西小泉町14-9 0544-23-1801

健康診断・予防医療

脳ドックのご案内

脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)は突然、前触れなく起こりますが、年齢と共に病気のリスクは増大します。特にリスクとなる高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病などの生活習慣病を背景にしている事が明らかとなってきています。また日本は超高齢化社会となり認知症も国民病ともなってきていますので治療可能な認知症を早期に発見することも重要です。
従来の方法では難しかった上記神経疾患の早期診断も、MRIの高性能化により無侵襲の検査法が確立し可能になりました。
脳ドックとは主として頭部MRI,MRA、頸動脈超音波検査、心電図、血液検査、尿検査を用いて、脳卒中や認知症の診断とリスクを予測し、受診時点での脳の状態を評価し診断をするための健診です。
これにより症状がなくても脳梗塞、脳動脈瘤や脳出血、脳腫瘍が見つかることがあります。特に脳動脈瘤破裂により、1/3の方が亡くなりますが、ドックにより発症予防が可能です。また無症候性脳梗塞の発見とそのリスク管理は疾患予防につながります。さらに記憶に重要な海馬の脳萎縮の有無を画像ソフトで統計処理可能で、治療可能な認知症の原因として慢性硬膜下血腫、脳腫瘍や正常圧水頭症などが早期に発見されることもあります。
2,021年の人口動態統計では脳血管疾患による死亡者は104,595人です。また死亡しなくても一度の発症で寝たきりになったり、自立した日常生活がおくれなくなるなど人生を大きく左右する恐れのある疾患です。
40代、50代の働き盛りの人が突然倒れないために、治療可能な認知症を見逃さないために家族や血縁者に脳疾患がある方は健康管理の一環として脳ドックをご利用ください。

    【実施日・所要時間・料金】
  • 実施日: 月曜日~金曜日 1日2名まで
  • 所要時間: 総括説明含めて2~3時間
  • 料金: 富士宮市国保の方は自己負担額6,500円(富士宮市からの助成金: 31,500円)、健保の方は38,000円(税込)

    【基本的な検査の流れ】
  • 受付⇒問診⇒MRI・MRA検査、頸動脈超音波検査⇒身体・血圧測定
    ⇒心電図検査
  • 全検査終了後に神経学的診察・総合診断・検査結果説明
  • 血液検査等については「脳ドック検査報告書」としまして後日郵送となります。

【検査項目】
①身体・血圧測定
②MRI検査
③MRA検査
④頸動脈エコー(超音波検査)
⑤血液・生化学的検査
⑥尿検査
⑦心電図検査
⑧神経学的診察 日本神経学会認定専門医による診察

【注意事項 検査ができない方々】

妊娠中、カラーコンタクト、チタン以外の金属で脳動脈瘤クリッピング術後の方、心臓ペースメーカーを入れている方、DBS術後の方、脳室シャントチューブが挿入されている方、手術により体の中に磁性体(針、機械などの磁石につく金属)が入っている方、閉所恐怖症の方、入れ墨をしている方

【脳ドック受診前のご注意】

上記注意事項をご確認の上、検査当日に受診票と対象患者票をご記入の上ご持参ください。